人権の原理と展開 (世界人権問題叢書)

人権の原理と展開 (世界人権問題叢書)

作者:村田 恭雄, 出版社:明石書店, 出版日期:2005-12-01

商品條碼:9784750322292, ISBN:4750322296
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內容簡介

人権の原理と展開 (世界人権問題叢書)
本書は人権のさまざまな側面について、重要と思われる各視点から考察している。

人間の尊厳について
「遺伝子決定論」の批判的検討
仏教における差別と人権―浄土真宗教団を例として
親鸞思想についての若干のメモ
異質性に対する忌避
人権を基軸として部落問題を考える
共闘の意義―部落解放運動と地域共闘にかんして
社会の外・社会の下―インドと日本
環境と人権
10循環型社会を求めて
人間の尊厳である人権を生命の尊厳に基づいて理解し、様々な側面と視点から考察する。「遺伝子決定論」の批判的検討、「差別と人権」「環境と人権」など、普遍的な人間の権利として人権を捉えつつも、他の生命と事物への相互依存の関係の中で問題を提起する。

まえがき
一人間の尊厳について
1序論
2個人としての人の尊厳
3社会的存在としての人の尊厳
4生命の尊厳と人間の尊厳
二「遺伝子決定論」の批判的検討
1「遺伝子決定論」に対する諸批判
2遺伝子問題と人権
三仏教における差別と人権――浄土真宗教団を例として
1同朋運動五十年の総括
2行基と民衆教化
3近世以降における民衆教化と被差別民
四親鸞思想についての若干のメモ
1宿業と宿命
2縁起の思想
3「屠沽の下類」をめぐって
4往相廻向(おうそうえこう)・還相廻向(げんそうえこう)――親鸞の現世直視
五異質性に対する忌避
1人種差別のケース
2ケガレにもとづく異質性のケース
六人権を基軸として部落問題を考える
1人権の原点に位置する部落問題
2解放を展望する部落解放同盟の新しい綱領
七共闘の意義――部落解放運動と地域共闘にかんして
1市民(住民)との共闘
2差別糾弾から共闘へ
八社会の外・社会の下――インドと日本
1インドのある農村にて
2明治初期の日本社会
九環境と人権
1人間中心主義について
2共生の思想について
3環境的公正について――環境破壊と社会正義
4チプコの女たち――インドにおける一つのエコフェミニズム
十循環型社会を求めて
1廃棄物問題
2循環型社会への大きな道――ゼロエミッション
あとがき

まえがき
本書は人権のさまざまな側面について、重要と思われる各視点から考察している。
人権は直接的には人の尊厳という理念に基礎をおいている「普遍的」な人間の権利だが、人の尊厳という理念、したがって人権を、人間の社会だけに限定して考えるのは充分ではないというのが筆者の見解である。
一つの例をあげてみる。
人間の尊厳は生命の尊厳にもとづいている。人間の生命は、生態系の中で他の生物、また非生物的要素に依存している。したがって、生命の尊厳にもとづく人間の尊厳、および人権は、人間以外の他の生命や事物に相互依存の関係にある。この依存関係は一般論的にいえば、人間と他の事物(生命をふくむ)との共生ということであろうが、具体的には検討しないで、共生というまろやかな言葉のあやによりかかって、それ以上の考察を中止してしまうことは適切ではない。人間は他の生物の「殺生」によってみずからの生命を維持しているのが現実であるから、人権という名のもとに、共生という美しい言葉のかげにかくれて、他の生物の権利(生きる権利をふくめて)を無視することは許されない。そこには一定の条件があり、倫理があって、人権の「普遍性」が制限されると考えるのが当然である。
「必然と自由」は哲学的にいってもむつかしい問題であるが、本書では「遺伝子決定論」の批判的検討、仏教の業・輪廻論の再考のなかで、人権を自律的意志にもとづく行為への責任との関係で論じている。現在にいたるまでのもろもろの条件の集約として今があり、その現在が未来へとどのように展開していくのか。そこに自由の問題があり、人権の課題がある。親鸞の思想をどのように理解するのかが一つのかぎである。
被差別部落の問題は日本の社会における差別・人権の原点である。少なくとも筆者にはそのように考えられる。部落解放運動の歴史の総括、差別糾弾の評価、市民運動への発展など、人権を基軸にして未来へと展望する分析が必要である。
異質なもの、また、異質だと思われているものに対する忌避・嫌悪は差別・人権問題の大きなテーマである。本書では、この視点から人種差別、ケガレ差別をとりあげている。
国連の人種差別撤廃条約では、人種差別の定義の中に「世系にもとづく差別」があげられ、インドのダリット差別、日本の部落差別が該当するものとされている。日本の部落差別がなぜ「人種差別」とみられているのか、また、「人種」定義の再検討とともに、そのように理解することがなぜ国際的に必要なのか。本書では、このことを異質性に対する忌避という大きな文脈のなかで考察しようとしている。「ケガレ」をどう把握するかはそれじたい大きなテーマだが、本書では人種差別と同じく、異質性、忌避、排除が深く刻印されているものとして、ケガレ差別をとりあげた。
「環境と人種」はこんごますます重要になってくる課題と思われ、人権の理解にとっても不可欠の視点を与えるものとして、より多くのページをさくべきものであった。しかし、筆者は『エコロジーと人権』(一九九八年、明石書店)という書を世に問い、この問題をある程度くわしく論じているので、関心のある方は参照していただけると幸いである。

二〇〇五年一〇月
村田恭雄
商品簡介由 紀伊國屋書店 KINOKUNIYA 所提供

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